011123 ランダム
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ふたりごと 4話


ふたりごと ゚・*:.。. .。.:*・゜☆4話☆

「日向・・・くん・・・。」
泣き顔の鈴木・・・。俺はどうすればいいのかわからなかった。とりあえず、どうして泣いてるのかぐらい聞いておこう・・・。
「あのさ、言いたくなかったらいいんだけど・・・どうして泣いてるの?」
「・・・・。」
「あっ。わかった!!言わなくてもいいから!・・・ごめんな・・・。」
「いいの・・・。聞いてくれただけでも嬉しいから・・・。」
好きな人を慰める事もできないなんて・・・。俺はダメ男だ。いや・・・今、俺が鈴木を抱き寄せて慰めればいいじゃないか。って・・・そんなコト出来るわけないかァ。でも・・・何かをやらなければ始まらないから・・・。
俺は、やる・・・。
「鈴木・・・??泣くな・・・・ょ・・・。」
「うん・・・。」
「泣くなら・・・俺の・・・ッッッ!!???!??」
いきなりの事であまり状況がわからなかった。1分ぐらいしてようやくわかった。俺に・・・鈴木が抱きついてる。
「す・・・・鈴木??」
「あッ!!・・・・・。ごめんなさい・・・。私ったら・・・」
パッと鈴木が離れてしまった。その時、俺の心臓はフル活動をしていた。多分、鈴木にも聞こえるぐらいに・・・。
「なんで・・・泣いてたかわかる・・・?」
突然、鈴木がいまにも泣きそうな顔で言ってきた。
「いや・・・わかんない・・・なんで・・・???」
「私・・・・友達を裏切るかもしれないから・・・。」
「なんで??」
俺は、緊張で鈴木の言ってることの意味を半分も理解していなかった。いや、まったく理解していなかっただろう。ただ、自分が告ることしか考えてなかった。
「日向くん??」
「鈴木!!・・・・俺の話をマジメに聞いてくれ!!」
「えっ・・・あっ・・・うん・・・」
酸素がほしい・・・。そのくらい俺は息が荒かった。緊張することがこんなにつらい事とは思ってもいなかった。・・・。告白は・・・会話で伝えるのが難しい・・・なら・・・行動しかない・・・。
「鈴木・・・・。」
「ん??何・・・??」
俺は・・・鈴木の手を引っ張り、強く・・・抱きしめた・・・。そして、耳元でささやいた・・・。
「鈴木・・・・好きだ・・・どうしようもないくらいに・・・。」
「日向くん!?!???!!」
「答え・・・今言って・・。」
わかっている。ふられてしまうのはわかってる。だけど・・・気持ちを伝えたかった。どうしても・・・。
「私・・・日向くんのこと・・・好きだよ・・・」
「えッ!??」
「でも・・・私・・・日向くんのこと・・・好きになったらダメなの。」
「どうして??」
「友達を・・・裏切ってしまうから・・。」
だから、鈴木は泣いていたのか・・・。確かに、鈴木は友達を裏切るかもしれないとか言っていたような気がする・・。でも、俺はふと思った。裏切るかもしれないとゆうことは・・・俺に告白をするつもりでいたとゆうのか??・・・。俺は・・・最高に幸せかもしれない・・・。最終確認みたいので、俺は鈴木に聞いてみた。
「最初から・・・俺に告白するつもりだったの??」
「あッ・・・。・・・言わなきゃ・・・ダメかな・・・??」
鈴木の顔がちょっとだけ赤くなった。それと同時に、鈴木の心臓がはやくなっていた。
「言って・・ほしいな・・・」
「・・・いじわる・・・。最初から・・・言うつもりでした・・・。」
神様・・・ありがとう・・・。これは・・運命なのか、偶然が重なっただけなのかはわからない。でも・・・俺は・・・運命だと思っていたい。これから起こる事も・・・運命だと思いたい・・・。俺は・・・一生・・・鈴木を愛する。そんな事の意味もふくめて俺はこういった。
「・・・キス・・・してもいい・・・??」
「いいよ・・・。」
鈴木が目をそっと閉じた。鈴木の唇は、イチゴの香りのリップでつやつやしていた。・・・準備は・・もう出来た・・・。俺はそっと目を閉じながら・・・キスをした・・・。
鈴木の・・・ぷるぷるした唇から・・・ちょっとだけ・・・体温を感じた。そして、ゆっくりと唇を離してからまた抱き付き合って・・・俺は静かに言った。
「愛香・・・好きだよ・・・。」



             ついに4話!!
             ここまでよんでくれてTHANKS YOU!!
             5話もよろしくね(★*¨pq)


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